スクラップストアってなあに?
イギリスの子どもの遊び環境を支えている取り組みで、日本ではあまり知られていないもののひとつに、「スクラップストア」というものがあります。みなさんは聞いたことありましたか?「がらくたを売っているお店?」という印象でしょうか。

「スクラップストア」は、イギリスでは全国各地にネットワークが広がっている「素材リユース活動です。デザインの古くなった工業製品や余剰の素材が各地から集められ、ストックされています。
こうした素材を利用するのは、冒険遊び場や移動型遊び場などの子ども施設や教育施設の子どもたち。その素材を施設のスタッフが集めにくるのです。ひとつひとつの素材が大量に手に入るので、たくさんの子どもたちが集まる活動で重宝されています。



筆者プロフィール
嶋村仁志
1968年、東京都生まれ。TOKYO PLAY代表。プレイワーカー兼プレイワーク・トレーナー。
学生の時に東京・世田谷の冒険遊び場「羽根木プレーパーク」に出会い、その魅力に引き込まれる。バイトしたお金と奨学金を元手に、遊びに関わる専門分野「プレイワーク」を学ぶために、イギリスに留学。1996年より、羽根木プレーパークにて常駐プレーリーダーとして仕事を始める。その後、川崎市子ども夢パーク(2003~2009)での勤務を経て、国内外で子どもの遊びの場づくりや、子どもの遊びをテーマにした研修に携わる。2010年に「すべての子どもが豊かに遊べる東京」をめざして、TOKYO PLAYを設立。遊ぶことが社会全体で大切にされるように、様々なプロジェクトを行っている。国際NGOであるIPA(子どもの遊ぶ権利のための国際協会)東アジア副代表(2005~2011)。翻訳書に『プレイワーク 子どもの遊びに関わる大人の自己評価』(学文社)、『グラウンド・フォー・プレイ イギリス冒険遊び場事始め』(鹿島出版会)がある。監修書にコミックエッセイ『男の子の乗り越える力を育てるワンパク体験』(KADOKAWA)がある。5歳の男の子と0歳の女の子のお父さん。
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